Kindle3で自炊PDFを表示してわかったこと

自炊したPDFを読むために、Kindle3を購入してみました。いろいろと試行錯誤したので、同じような環境の方への参考のためにメモしておきます。これまで、iPad用に自炊していましたが、Kindleでは勝手が違います。

結論から言うと、

  1. Kindle3では、文庫、新書だけでなく、A5版のビジネス書くらいまでは表示可能。(新書サイズくらいまでが限界という記事も見かけますが、そんなことはない)
  2. Kindle3では、PDF/Zip済Jpegが表示できるが、PDFの方がおススメ。 Jpegでは、コントラストの調整やブックマークが使用できないため。
  3. Scansnapで白黒(≠グレースケール)でスキャンした PDFは、Kindle用に加工しなくてもきれいに表示できる。
  4. ScansnapでグレースケールでスキャンしたPDFは、 Kindle用に加工しなければきれいに表示できない。Kindle用のPDFを作成するためには、ChainLPというフリーソフトを使用すればよい。 ChainLPにはKindle3用の設定がある。

ということです。結局スキャンの手順は以下のように落ちつきました。

  • 文庫の小説など図表のない本は白黒(300dpi)でスキャン、PDFで保存。これで、iPadでもKindleでも同じファイルできれいに表示できる。余白が大きい場合には、PDF上でトリミングすると画面の小さいKindle3でも読みやすい。
  • 図表を含むビジネス書などは、グレースケール(300dpi)でスキャン、Jpegで保存。このままだと、iPadでもKindleでもきれいに表示できない。iPad向けには、ImageMagickでリサイズし、zip で固める。Kindle向けにはChainLPで、余白の削除・リサイズ・ガンマ補正などをかけてPDF出力(ページ数にもよるが1冊3分くらい)。

ChainLP でいちいち変換するのはちょっと面倒ですが、僕の用途では新規に購入した本(これから読む本を取り込むだけ=週に数冊程度)なのでそれほどの負担にはならないと思われます。ハードカバーの通勤中に読みたくてもかさばるので躊躇しがちでしたが、ずいぶんすっきりしました。