すごい「問題解決法」
ずいぶん前に読んだ「すごい考え方」からのメモ。問題解決について。
- 作者: ハワード・ゴールドマン,松林博文
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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問題を効率的に解決するための4つのステップ
問題を効率的に解決するためには以下のステップを踏めばよい。
- 「問題」を「問い」として表現する
- 現状を把握する
- 打開策を見つける
- 行動案に合意する
各ステップのポイントは以下のとおり
「問題」を「問い」として表現する
「問題」の表現を「問い」の形式に変換することで、「答え」を導出しやすくする。「問い」は「答え」をアフォードする。よりよい答えを導き出すために、「問い」を温めるという態度も重要である。なお、問いの設定に際しては、継続的解決ではなく根本的解決につながる問いを設定することが望ましい。
現状を把握する
現状を把握する際には、解釈と事実を明確に区別することが大切。解釈と事実を明確に区別することで、以下のようなメリットがある。
- 一般論ではなく具体例で議論を進められる
- あいまいな因果関係を作り出さなくなる
- 「持っているもの」と「必要なもの」を別々に表現できるようになる
思い込みを排除するためには、以下のような問いかけが有効:
- どうしてそんなことがわかるのですか
- 実際に言われたことを正確に教えてください
- どうしてそれが事実だとわかるのですか
- それを裏付けるデータはありますか
打開策を見つける
打開策を「提案」するフェーズでのポイントは、「提案」を交わすときに「投票」活動をしないということ。
効率的に議論を進めるためには、次のことに留意するとよい:
- 考えられるアイデアがすべて出たと思われるまで投票しない
- 参加者はだれでも自分の言いたいことを発言できる。ただし、必ず「提案」も発言するようにする。
- 「提案」をすべて正確に書き取る
- 参加者の「提案」の可能性を聞き取る(創造的なヒアリング)
たしか、「すごい会議」では「提案」活動を阻害しないためのアイデアとして、全員が「提案」を紙に書き出し、ミーティングではそれを読み上げるという方法が紹介されていた。これによって、周りの人に遠慮したり、前の人の発言に流されたりして発言の機会が失われることを防止できる。
行動案に合意する
コミットメントに導くためのステップ:
- 書き留められた「提案」をすべて一通り見直す
- 「提案」にプライオリティをつけ、もっとも重要だと思えるものを選ぶ
- 選ばれた「提案」を別の言葉で表現できないか考えてみる
- 提案文が決まった段階で、誰が何の行動をとるべきか確認する
- 参加者の中の誰かの行動が必要であれば、提案者はその人に「依頼」する
- 参加者は互いに協力しながら、自分は何をするのかを役割分担する
- 行動を決意することを問題解決シートに書き込む
コミットメントに達したら、それが正しく実現されるよう以下の情報を管理する。
- 誰がコミットしたか
- 何を達成するか
- 期限
- 成功に向けての仕様(どのように進めるのか、とか)